浜学園の講師は難関??

2005年12月14日 読売新聞
教壇への道 難関25倍
モニターを通して授業の様子をチェックする浜学園の教室運営担当職員メジャー”昇格まで教壇に立てない塾がある。

「灘中入試に出たぞ」

黒板に複雑な図形を描きながらハッパをかける男性講師の授業。森内美江さん(23)は教室の後ろで必死にメモを取っていた。授業見学は新人講師の義務だ。

灘、甲陽学院など関西の難関私立校受験塾として知られる浜学園(本部・兵庫県西宮市)は、講師になるまでに、米プロ野球並みの下積み期間がある。

大学新卒として講師採用試験を受けた森内さんは、4月に算数の准講師として採用され、7月には講師となった。しかし、これほど早い“メジャー入り”は例外中の例外だ。

現役大学生から中途採用の経験者まで、毎年、1000人以上がペーパー試験を受け、採用される約500人の多くは、まず、子供たちの試験の採点員や模擬試験の試験監督を務めることになる。2次のペーパー試験と10分程度の模擬授業、面接を経て、准講師になれるのは約100人。

准講師は、授業前に子供たちが行う復習テストの監督と採点が主な仕事。関西一円の教室で、授業を見学して教え方も学ぶ。「勉強会」と呼ばれる模擬授業に何度も挑み、現役の講師たちからお墨付きをもらってようやく講師になれる。それまでに平均1年はかかり、しかも講師になれるのは年間約40人にすぎない。
准講師時代、森内さんは毎週100枚以上のテストを自宅で採点した後、深夜に指導案作りをして、6月初旬から週2回のペースで勉強会に挑戦した。

勉強会では「正方形の面積の公式は?」という問いかけに、生徒役の講師から「わからない」と言われ、言葉に詰まった。高学年なら知っているはずという思い込みがあったが、「どんな質問にも、とっさに対応できなければ」と思った。

普段はよくできる子も、体調次第で意欲が変わる。それを見極めて質問の内容や当てる子を考え、教室全体のやる気を高めないといけない、とも教えられた。

講師になっても気は抜けない。授業はテレビモニターでチェックされる。子供たちがノートに書いた文字までわかるほど高精度だ。授業が円滑に進んでいないと、黒板横の電話で監督者から注意を受ける。

公立学校の校長経験者ら「専門チェッカー」が抜き打ちで授業を訪問することも。3か月に1度、主任格の講師が指導法のネタを明かす研修会は、新人講師の出席率がチェックされる。生徒の評価も考課の材料となる。非常勤講師なら時給で5倍の差が出る。

橋本憲一学園長は「最近は落ち着いて授業に臨ませる力も大事。特に新人のうちは、授業を円滑に進められるか、様々な方法でチェックし、授業力を高めてもらう必要がある」と言う。塾講師による女児刺殺事件を受け、幹部の一人も「学力が高くても、意思疎通の下手な受験者は増えている。心の部
分に踏み込んだ採否判定が必要だ」。


名門塾も講師選びに頭を悩ませている。(増井哲夫)
posted by 最レ君 at 11:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 学習システム
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